加するものと考えられる。
?拡大しての微修正
計算機を利用すれば、図面を演算精度の限界まで拡大することが可能となる。したがって、従来物理的媒体である印刷図の上では把握できなかった微細な形状を、拡大した上で修正することが可能となる。
さらに大きなブレークスルーとして、マスク剥ぎ(印刷図作成において膨大な手作業を要する工程)から脱却したフィルムプリントという、地図作成手法におけるメリットが生じる。
即ち、従来製版フィルムを作成する際には、マスク剥ぎと呼ばれる労働集約的な作業が必要であったものを、計算機により製版フィルムを打ち出すことにより、この作業が不用となったことを意味する。
?通信配布の容易さ
数値地図は印刷図とは異なり、量的にかさばる物理媒体というメディアではない。さらに、数値地図では、電子ネットを利用した情報交換を行うことも可能となる。
即ち、数値地図では電子ネットを利用することにより、例えば油流出事故の発生時に必要な場所に必要なデータを即座に届けられるなど、緊急の際に距離の壁を乗り越えた情報提供が可能となる。
また、ユーザーに対してデータの配布、修正及び更新サービスが必要な際に、電子ネットを利用すれば容易に情報を提供することが可能となる。このように、数値地図は最新の情報を必要な場所に即座に送るという目的に適したメディアであり、近年のインターネットの普及に象徴される電子ネットの発達により、数値地図の整備・普及の必要性はさらに加速されることとなろう。
前ページ 目次へ 次ページ
|
|